競艇には「勝率」という数値が存在します。
勝率は予想する際に選手の実力を知るためには、必ずと言っていいほど必要になってきます。
勝率を把握することで必ず予想の質が上がり、的中率もあがる可能性があります。
さらに、勝率の中でも細分化されていて、大きくわけると『現在勝率』『全国勝率』『当地勝率』の3種類に分類されています。
今回当記事では、勝率について詳しく紹介していきます。
その他にも存在する勝率の詳細を順に見ていきますので予想する際にはぜひ、参考にしてみてくださいね。
競艇における勝率とは?
まず、競艇における勝率とは、着順点を出走回数で割った数値のことを指します。
着順点とは、レースの着順に対応して決められている点数のことで、それぞれの順位に応じた
点数が選手に与えられます。
一般的に勝率というと『一着になる確率』と思ってしまいますが、競艇における勝率とは、いわば『選手の強さを表した数値』ということになります。
着順点の詳細
前記したように勝率に関わる着順点は、レースのグレードによって点数が異なります。
レースのグレードが高ければ獲得できる着順点も高くなるように設定されています。
それでは、順を追って見ていきましょう。
SGの着順点
SGのレースは競艇の中でも最高峰のレースとされているので獲得できる着順点も比例して、最も高く定められています。
従って、SGに出場するだけで勝率が上がりやすくなるということになりますね。
着順 予選 優勝戦
1着 12点 13点
2着 11点 11点
3着 8点 9点
4着 6点 8点
5着 4点 6点
6着 3点 5点
G1、G2の着順点
SGに続いてグレードの高いレースがG1、G2となります。
G1、G2のレースの点数はSGから1点引かれたものになります。
着順 予選 優勝戦
1着 11点 12点
2着 9点 10点
3着 7点 8点
4着 5点 7点
5着 3点 5点
6着 2点 4点
G3、一般戦(企業杯)の着順点
着順 予選 優勝戦
1着 10点 11点
2着 8点 9点
3着 6点 7点
4着 4点 6点
5着 2点 4点
6着 1点 3点
全国勝率と当地勝率の違い
競艇選手の勝率には『全国勝率』と、『当地勝率』が存在します。
競艇はこの勝率に注目するか、しないかで的中率が大きく変わってきます。
それぞれの内容について、以下に順を追って詳しく見ていきましょう。
全国勝率
ランク別と同じ審査期間の全レースでの成績で計算され、半年ごとに更新される勝率のことを指します。
当地勝率
過去3年間の出走している各競艇場毎の成績で計算され、節ごとに更新される勝率のことを指します。
まずはこの違いについてしっかりと把握しておきましょう。
全国各地にある、24ヵ所の競艇場は風速や風向き、波や潮の満ち引きなど、それぞれ特徴があり、選手にとって走りやすいとされている『静水面』と、『難水面』に分類されます。
予想する際には、当日の水面の状況に注目し、『静水面では全国勝率』、『静水面では当地勝率』を参考にすると良いとされています。
もちろん、実力のある選手は状況に左右されず強い、という考えも間違いではありませんが、立地条件や気象状況は思っている以上にレースに影響すると考えておいた方が良いでしょう。
例えば、江戸川競艇場は選手にとって操縦が難しいと有名で、レース展開が状況に応じて変化しやすい傾向にあります。
全国的な成績がイマイチでも、江戸川競艇場の成績はかなり優秀な選手がいる場合もあります。
このように、全国勝率から見えてくこと、当地勝率から見えてくること、勝率だけでは分からないことを把握し、予想の際の参考にしてみて下さいね。
勝率には選手の勝率だけではなく、モーター勝率やボート勝率も存在する
競艇の勝率には各選手だけではなく、モーターやボートにも存在します。
各選手の勝率と同じように、モーターごと、ボートごとに勝率が計算されます。
レースの予想においてモーターの勝率は必ずと言っていいほど注目されて居ますが、ボートの勝率は考慮されないケースがほとんどですね。
各競艇場に存在するエース級のモーターや、前節の優勝モーターなどは、その節のレースに大きな影響を与えるので注目しておきましょう。
予想する際には意識して、モーターの抽選結果やモーターの勝率にも注目しておくと、舟券の的中率も上がる傾向にあるのでぜひ、参考にしてみて下さいね。
ちなみに、モーターとボートは1年に1回、全て入れ替えられます。
競艇の1コースの勝率は圧倒的に高い
続いて、競艇において常に注目しておきたいのは1コースの圧倒的な強さです。
競艇場別に1コースの勝率も覚えておくとさらに的中率を上げる可能性がアップします。
それでは、全国各競艇場の1コースの勝率を順に見ていきましょう。
関東地方
江戸川競艇場(東京)1コース勝率 46.8%
平和島競艇場(東京)1コース勝率 48.5%
多摩川競艇場(東京)1コース勝率 52.2%
戸田競艇場(埼玉) 1コース勝率 44.9%
桐生競艇場(群馬) 1コース勝率 51.6%
東海地方
津競艇場(三重) 1コース勝率 57.7%
浜名湖競艇場(静岡)1コース勝率 52.5%
蒲郡競艇場(愛知) 1コース勝率 54.9%
常滑競艇場(愛知) 1コース勝率 54.5%
近畿地方
尼崎競艇場(兵庫) 1コース勝率 53.7%
三国競艇場(福井) 1コース勝率 52.0%
びわこ競艇場(滋賀)1コース勝率 52.5%
住之江競艇場(大阪)1コース勝率 53.5%
四国地方
丸亀競艇場(香川) 1コース勝率 51.0%
鳴門競艇場(徳島) 1コース勝率 52.8%
中国地方
児島競艇場(岡山) 1コース勝率 56.2%
徳山競艇場(山口) 1コース勝率 54.0%
宮島競艇場(広島) 1コース勝率 58.8%
下関競艇場(山口) 1コース勝率 57.0%
九州地方
大村競艇場(長崎) 1コース勝率 70.0%
若松競艇場(福岡) 1コース勝率 57.1%
福岡競艇場(福岡) 1コース勝率 52.8%
芦屋競艇場(福岡) 1コース勝率 62.3%
唐津競艇場(佐賀) 1コース勝率 53.3%
集計期間:2018年9月1日〜11月30日
全国平均にすると1コースの勝率は54.0%にも上ります。
選手の勝率と合わせて、「競艇場の特徴」にも注目しておくと良いでしょう。
歴代最高の勝率は?
歴代競艇選手の中で、最も勝率の高かったのは大阪府堺市出身の『野中和夫』選手です。
野中選手は現役時代には、『モンスター』と呼ばれるほど強い選手で、SGを全て制覇するグランドスラムを達成するという偉業を成し遂げています。
野中選手が叩き出した歴代最高の勝率はなんと『9.53』という、驚異的な数字です。
野中選手は、2009年に惜しくも引退しましたが翌年の2010年には、ボートレース殿堂入りを果たしました。
今後野中選手の記録を更新する選手は現れるのでしょうか?
まとめ
今回当記事では、競艇における勝率について詳しく紹介してきました。
舟券を購入する前に、全国確率や当地勝率を把握しておいたり、各競艇場のコース別の勝率を把握しておくと的中率が上がる可能性もアップします。
さらに、モーターの勝率などに注目しておくことも大切ですよ。
予想する際にはぜひ、参考にしてみてくださいね。